事業・出版サービス

『水のある風景』出版にあたり


 2018年夏から2019年春、新世紀「令和」の皮切りとして富士山西山麓(静岡県富士宮市)へ出向き、雄大な富士山を仰ぎながら湧水取材を行いました。新春の緑に覆われた山麓での取材は、これまでになく新鮮で興奮する体験でした。古来より度重なる噴火から「火の神」「怒れる神」霊峰として畏敬され、その威風さから御神体として崇められて来ました。又膨大な湧水を溜め込む大きな水瓶として、里の人々からは「水の神」とも崇められています。市街を離れて西山麓の田園地帯を散策すると水田に映る「逆さ富士」に感動し、食材も豊富でグルメ店が多く「大きな里山」としての実像も見えてきます。棚田と水田越しに”日本の原風景”ここにあり、熱いものがこみ上げてきます。今回は、”湧水の里巡り”を徹底追求し、最短で最大限に楽しめるコースを選びました。誌面構成は見開き5ページで富士宮の湧水と里山の旅を紹介します。初ページは象徴的な場面を写真で紹介し、次頁からは富士宮駅(身延線)からスタートして、お勧めポイントを巡ります。イラストと写真で臨場感を高めています。ただ実際には延べ2日〜3日の旅程なることと思いますので日帰りの方は次回の予備知識として楽しみください。写真と地図イラスト、補足説明も囲み記事や特集とで満足頂けれる構成としまた。
尚、テーマと紙面の都合で登山及び朝高原エリアは対象から外しましたが、特集記事をふんだんに盛り込みましたので富士山研究の一助となれば幸いです。
付録は学術的資料や地域観光協会の観光マップ他も添えてガイドブックとして満足頂ける構成に務めました。